人一倍仕事が遅くて怒られていた保育士ママが、在宅ワークを叶えるまで

人一倍仕事が遅く、怒られていた保育士ママが、ワンオペ育児や挫折を経て在宅ワークを叶えるまで。特別なスキルがなかった私の実体験を紹介します。

「保育士の経験を活かして、在宅で働くことはできるの?」

「子どもと関わる仕事は好き。でも、早朝保育や延長保育に自分の子を預けながら働き続けるのは苦しい」

そんなふうに悩んでいる保育士ママへ、私の経験をお伝えしたいと思います。

私は決して、最初から仕事ができる保育士だったわけではありません。人一倍仕事が遅く、うまくできずに怒られることもありました。

そんな私も、保育士として15年以上働きながら、2人の子どもを育ててきました。夫は1年のうち半分ほど出張で不在。家事と育児をほぼ一人で担い、特別なパソコンスキルもありませんでした。

現在は、保育士経験を活かしながら、Web制作、SNS運用、動画編集、AI活用などの仕事を在宅で行っています。

仕事が遅くて怒られていた、ワンオペの保育士ママでも、自分に合った在宅ワークは目指せます。ただし、すぐに理想が叶ったわけではありません。この記事では、失敗や大変だったことも含めて正直にお話しします。

目次

1人目の育休中、自分のお金も一人の時間もなかった

1人目の育休中は、自由に使えるお金がほとんどなく、とても肩身の狭い思いをしていました。

子どもと片時も離れられず、一人で過ごす時間もありません。子どもは大切でも、24時間ずっと「お母さん」でいる生活のなかで、自分自身がなくなっていくように感じていました。

そんなとき、夫から「俺のお金だから」と言われたことがあります。

自分で自由に使えるお金を、自分の力で稼げるようになりたい。

経済的な自立は、単に収入を増やすことではなく、自分の人生を自分で選ぶために必要なものだと思うようになりました。

保育士として復職し、一人の時間を取り戻した

子どもが0〜1歳の頃は保育園に入れず、働きたいのに働けない時期がありました。ようやく見つけたのは、電車で通う市外の保育園です。

市外まで通って働けば入所のポイントも上がると思いましたが、区役所からは対象外だと言われました。それでも、小さな子どもを電車に乗せて保育園へ預け、職場へ通いました。

復職し、自分の仕事と収入を持てたことはうれしかったです。仕事中や、職場から保育園へ迎えに行くまでの移動時間も、私にとっては子どもと離れ、一人の大人として過ごせる貴重な時間でした。

その後、子どもの入所と私の近所の保育園への就職が決まりました。しかし、早朝保育や延長保育に自分の子を預け、私はほかの子どもたちを見る毎日。夫の出張中は、仕事、家事、育児をすべて一人で回しました。

一人の時間と収入は取り戻せた一方で、余裕がなくなり、子どもの生活も家の中も荒れていきました。

2人目では「在宅ワークと保育園」を両立したかった

1人目の復職経験から、2人目のときには、家で働きながら子どもは保育園で過ごす生活を実現したいと考えました。

在宅ワークだからといって、子どものお世話をしながら同時に働くのではありません。子どもは保育園で先生や友達と過ごし、私は家で仕事に集中する。仕事が終わったら、少し余裕を持って迎えに行く。

親子が適度な距離を持ちながら、仕事も家庭も大切にできる働き方を目指したかったのです。

コロナ禍で在宅ワークを知り、Webデザインを学び始めた

コロナ禍で在宅ワークという選択肢を知りました。しかし、当時の職場は正社員の副業が認められず、子どもに関わる在宅の仕事もほとんど見つかりませんでした。

そんなとき、SNSでWebデザイナーの広告を見ました。園だより制作を苦手としていたからこそ、デザインをきちんと学びたいと思い、Udemyやスクールで勉強を始めました。

ホームページ制作を仕事にしようとプログラミングスクールへ通いましたが、難しさに挫折。希望していた2人目の妊娠とつわりも重なり、思うように仕事を始められませんでした。

保育士経験と地域活動が、最初の在宅ワークにつながった

出産後は、子どもと自分のために、地域の子育てサロンや支援活動へ参加しました。保育士としての経験を活かしてできることを手伝い、人とのつながりを増やすなかで、子育て事業のカード制作を依頼されました。

そこから、子育てサロンのホームページ制作なども任せてもらえるようになりました。まだスクール費用を回収できるほどの収入ではありませんでしたが、誰かの役に立った経験が、次の仕事へ進む自信になりました。

現在は在宅で働きながら、保育士経験を形にした「保育士のポケット」も運営しています。保育士さんの役に立つホームページを作りたいという夢が、今、現実になっています。

フリーランスになって感じたメリット

  • 子どもの予定に合わせやすい
    風邪や発熱、急な学校行事でも、職場へ何度も頭を下げて休みをお願いする必要が減りました。
  • 早朝や夜間にも働ける
    土日など預かり先が休みでも、子どもが寝ている時間に自宅で集中できます。
  • 待ち時間を家事や休息に使える
    動画の書き出しやAI分析の間に、お皿を洗う、洗濯物を取り込む、少し横になるといったことができます。
  • 平日の用事に対応しやすい
    平日しかつながらない業者への電話や、自宅の工事・点検に対応しながら仕事を進められます。美容サロンも比較的空いている日に予約できます。

テーマパークなども空いている日を選びやすいものの、子どもが小学生になった今は、学校がある平日に一緒に出かけるのは難しいのが現実です。それでも、自分で予定を組み立てられる選択肢は増えました。

フリーランスは自由だからこそ、大変なこともある

  • 仕事を減らすと収入も減る
    忙しくても「もう少し頑張らなければ」と、仕事を抱えすぎることがあります。
  • 仕事と家庭を分けにくい
    打ち合わせや急ぎの仕事を子どものそばですると、「自分を見てほしい」と機嫌が悪くなり、どちらにも集中できない日があります。
  • 仕事が楽しいほど休めない
    食事や睡眠を忘れてしまうことがあるため、今は自分のキャパシティーを考えて休むようにしています。

フリーランスは、何でも自由にできる働き方というより、家庭、収入、自分の体調を見ながら、自分で調整する働き方だと感じています。

仕事が遅かった私でも、在宅ワークを叶えられた

私は、最初からデザインが得意だったわけでも、パソコンに詳しかったわけでもありません。保育士として働いていた頃は、人一倍仕事が遅く、怒られることもありました。挫折や出産で止まった時期もあり、学んでもすぐには収入になりませんでした。

それでも、学ぶ、人とつながる、小さな依頼へ丁寧に取り組む、困ったら助けてもらう。その積み重ねが在宅ワークにつながりました。

仕事が遅いからといって、在宅ワークに向いていないとは限りません。私の場合は、自分のペースで学び、実務を一つずつ経験することで、できることが増えていきました。

在宅でできるのは、Webデザインだけではありません。子どもへの関わり、保護者対応、連絡帳や園だより、行事準備など、保育士には多くの経験があります。自分では当たり前だと思っている知識が、誰かに必要とされることがあります。

現在、私が関わっている事業にも、家庭を大切にしながら、それぞれの経験を活かして働く人たちがいます。最初から何でもできる必要はありません。

一人で抱え込まず、仲間と学びながら新しい働き方へ踏み出したい方と、一緒に成長していけたらうれしいです。

この記事を書いた人

shio | 現役保育士として15年以上勤務する2児の母。Web制作、SNS運用、動画編集、AI活用の仕事を行いながら、保育士向け無料ポータル「保育士のポケット」を個人で運営しています。


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