在宅ワークはWebデザインだけではありません。保育、子育て、接客、事務、地域活動など、ママの経験を在宅の仕事へつなげる具体例と、私自身の体験を紹介します。
「在宅ワークをするなら、Webデザインやプログラミングができないと無理」
以前の私は、そう思っていました。
しかし現在は、Web制作だけでなく、
名刺作成、SNS運用、動画編集、マーケティング、AIを使った業務改善や曲作成など、さまざまな仕事を在宅で行っています。15年以上の保育士経験を活かしたホームページも運営しています。
在宅ワークには、デザイン以外にも、自分の知識や経験を活かせる仕事があります。私が仕事をつかめた一番の理由は、失敗しても学びを止めず、実務へ挑戦し続けたことでした。
在宅ワークを選びたかった理由
1人目の育休中、自由に使えるお金がほとんどなく、一人の時間も持てませんでした。夫から「俺のお金だから」と言われ、自分の力で稼ぎたいと強く思いました。
復職後は、仕事中や保育園へ迎えに行くまでの時間を、一人の大人として過ごせることがうれしかったです。一方、夫が1年の半分ほど不在のなかで仕事、家事、育児を回し、子どもの生活も家の中も荒れていきました。
そこで2人目のときは、子どもを保育園に預け、私は家で仕事に集中する生活を目指しました。仕事も一人の時間も持ちながら、家族との生活を守りたかったからです。
プログラミングに挫折し、Fammで基礎から学び直した
ホームページ制作を仕事にしようとプログラミングスクールへ通いましたが、難しさに挫折しました。スクール費用も仕事で回収できないまま、「できなかった自分」に甘んじていても何も変わらないと思いました。
自信を失ったのなら、もう一度、基礎から学んで自信をつけよう。
そこで、あえてFammのWebデザイン講座で基礎から学び直しました。育休中でしたが、受講中は毎回シッターさんが来てくれたため、安心して授業に集中できました。
子どもと少し離れ、自分のために学ぶ時間は息抜きにもなりました。「私にもできることがある」と自信を取り戻したことが、開業への一歩につながりました。
ただし、スクールを受講しただけで仕事が得られたわけではありません。学んだことを小さな実務で使い、失敗しながら改善した経験が、少しずつ次の仕事につながりました。
自信をつけるために開業し、「できます」と答えた
子育てサロンのカードやホームページなど、小さな実績ができ始めた頃、自分を追い込む意味も込めて開業しました。十分な収入も、安定した仕事もない状態でした。
開業後は、経験のない相談にも「できます。やってみます」と答えました。無責任に引き受けるのではなく、自分で調べ、質問し、スクールのサポートも頼りながら最後まで形にする。その繰り返しで、できることを増やしました。
仕事の探し方、サービスの伝え方、見積書や請求書の作り方など、デザイン以外にも学ぶことはたくさんありました。
一番学べたのは、スクールより実務だった
Fammのあとは、身につけたスキルを収入につなげるため、マネタイズを学べるスクールにも通いました。
最初は大きな失敗もしましたが、講師の方にバックアップしてもらい、何とか仕事を形にできました。この経験から、一番の学びは、知識を増やすことだけでなく、実際の仕事をやってみることだと気づきました。
ホームページ制作から文章や導線設計へ、SNS運用からマーケティングや動画編集へ、動画編集から伝え方や分析へ。一つの実務で覚えたことが、別の仕事へ自然につながりました。
今はやりたくない、苦手だと感じる作業も、取り組めば実績として積み上がる。
その積み重ねの先に、最初からやりたかった仕事をしている自分がいました。学びを止めず、まずやってみる姿勢が、仕事をつかむことにつながったのだと思います。
ママの経験から見つけられる在宅ワークの具体例
仕事に活かせる経験は、資格や華やかな経歴だけではありません。これまで働いた経験はもちろん、子育て、PTA、地域活動、日頃のSNS利用などにも、在宅ワークにつながる力が隠れています。
| これまでの経験 | 身についている力 | つながる可能性がある在宅ワーク |
|---|---|---|
| 保育・子育て | 子どもへの関わり、保護者対応、分かりやすく伝える力 | 子育て記事の執筆、教材やおたよりの制作、子育てサービスのSNS運用・お客様対応 |
| 接客・販売 | 相手の希望を聞く力、商品を説明する力、丁寧な対応 | オンライン接客、カスタマーサポート、問い合わせ・DM対応、営業サポート |
| 事務・パソコン作業 | 入力、確認、整理、スケジュール管理 | データ入力、資料作成、リサーチ、請求書作成、オンライン秘書 |
| PTA・町内会・地域活動 | 人をまとめる力、イベント準備、連絡や調整 | コミュニティ運営、イベント運営補助、チラシ制作、LINE・SNSでの情報発信 |
| SNSの利用 | 写真や文章で伝える力、流行を見つける力、交流する力 | SNS投稿制作、コメント・DM対応、ショート動画制作、投稿のリサーチ |
| 家事・暮らしの工夫 | 段取り、比較、家族に合わせて改善する力 | 暮らしに関する記事、商品レビュー、レシピや収納コンテンツ、生活サービスの企画補助 |
経験があるだけで、すぐに仕事になるとは限りません。しかし、経験を「何をしてきたか」ではなく、誰のどんな困りごとを解決できるかに置き換えると、仕事の選択肢を見つけやすくなります。
私の場合は、保育士経験と新しいスキルを組み合わせた
私も、保育士経験だけで在宅の仕事を見つけられたわけではありません。もともと持っていた経験に、少しずつ学んだスキルを掛け合わせました。
- 保育士経験×Web制作:子育て事業のカードやホームページを作る
- 保護者へ伝えてきた経験×SNS運用:企画、投稿制作、投稿後の分析を行う
- 行事や活動を組み立てた経験×動画編集:情報を整理し、ショート動画やYouTube動画で伝える
- 相手の反応を見る力×マーケティング:数字や反応を確認し、伝え方を改善する
- 日々の困りごと×AI活用:時間のかかる繰り返し作業を効率化・自動化する
このほかにも、文章作成、リサーチ、データ入力、議事録、オンラインでのお客様対応など、在宅でできる仕事はあります。「デザインが苦手だから無理」と諦める必要はありません。
保育士経験が「保育士のポケット」になった
在宅ワークで活かせるのは、パソコンスキルだけではありません。私にとっては、15年以上続けてきた保育士の経験も大切なスキルでした。
子どもとの関わり、保護者対応、連絡帳や園だより、行事準備、後輩指導。自分には当たり前だった知識も、必要な人へ届ければ価値になります。
その経験と、Web制作、SNS運用、AIの学びを組み合わせて作ったのが、無料ポータルサイト「保育士のポケット」です。
- 保育所保育指針のクイズ
- 連絡帳添削や保護者対応を助けるAI活用
- 遊び、手遊び動画、保育ニュース、研修情報の検索
- 仕事後に役立つ献立・栄養検索
- 47都道府県の保育や地域の豆知識
保育士さんの役に立つホームページを作りたいという夢が、今、形になっています。
1枚のカードが、現在の仕事につながった
現在の仕事のきっかけは、以前制作した子育てサロンのカードでした。それを見た方から声をかけていただき、今の事業へ業務委託で参加することになりました。
今はSNS運用を通してマーケティングを学びながら、デザインや動画編集など、これまで身につけたスキルを幅広く活かしています。
マーケティングのお仕事の際に2週に一度の上司との面談の機会もいただけていて、進捗だけでなく「どうしたら私が楽しく働けるか」「何に挑戦したいか」「無理をしていないか」も一緒に考えてもらえます。
AIの勉強も続け、実務で時間のかかる作業や繰り返し作業を、どう効率化・自動化できるか試しています。学んだことをすぐ仕事で実践できる環境が、成長につながっています。
在宅フリーランスのメリットとデメリット
良かったこと
- 子どもの発熱や学校行事に合わせやすい
- 土日でも、子どもが寝ている早朝や夜間に働ける
- 動画の書き出しやAI分析の待ち時間に、家事や短い休憩ができる
- 平日限定の電話、自宅工事、美容サロンなどへ対応しやすい
大変だったこと
- 仕事を減らすと収入も減るため、頑張りすぎてしまう
- 子どものそばで作業すると「自分を見てほしい」と機嫌が悪くなり、仕事と家庭を分けにくい
- 仕事が楽しいほど、食事や睡眠を忘れてしまう
仕事が好きな私は過去には5つのアルバイトを掛け持ちし、睡眠1時間で働いた時期もありました。しかし、睡眠を削っても良い仕事はできません。今は、自分のキャパシティーを考え、長く続けられる仕事量を意識しています。
自分の経験を活かし、在宅で働きたい方へ
私は、最初から何でもできたわけではありません。挫折し、学び直し、失敗しながら実務を重ねてきました。
在宅ワークに必要なのは、全員がWebデザイナーになることではありません。保育、子育て、接客、事務など、これまでの経験と新しく学んだことを組み合わせれば、自分に合う仕事が見つかる可能性があります。
現在、私が関わる事業には、それぞれの得意なことを活かし、相談しながら成長できる環境があります。家庭を大切にしながら、新しい仕事へ挑戦したい方と一緒に働けたらうれしいです。
この記事を書いた人
shio|現役保育士として15年以上勤務する2児の母。Web制作、SNS運用、動画編集、AI活用の仕事を行いながら、保育士向け無料ポータル「保育士のポケット」を個人で運営しています。
ご相談は公式LINEにてお受付しております。お気軽にどうぞ。
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